claviarea 1 インフォメーション
会場や葉山に関するインフォメーションです。このページには、リサイタルに出かけるための知っておきたい予備知識を随時アップしていきます。
●葉山芸術祭
今回claviareaが参加する葉山芸術祭は第10回目になります。ユニークなのは、この組織が葉山町など行政の後援は受けているにしろ、運営は全くの自主団体であり、参加企画も個人レベルのアンデパンダンである、ということです。
●会場
今回の会場「旧東伏見宮別邸」とは、東伏見宮依仁親王(ひがしふしみのみや・よりひとしんのう、1867-1922/元帥海軍大将、二艦隊司令長官)の別邸で、大正3年竣工の木造3階建て、本格的な明治宮廷洋風建築です。nコンサートはこの1階で行われます。普段はクラシック、特にバロック系によく利用されています。会場になる部屋には応接間が隣接していて、休憩時間にはお茶を飲んだりすることができます。なかなかお洒落な空間といえましょうnちなみに初代の主である伏見宮依仁親王は、旧帝国海軍の要職を歴任していましたが、宮家のご多分に漏れず短歌なども残しています。少年期にはハワイ王朝の王女と政略結婚させられそうになったりと、妙な目に遭いそうにもなってます。
外観n
応接室
外観スケッチ図
●会場の歴史
数少ない記録によると、「旧東伏見宮別邸」の敷地は最大で現在の30倍の広さを持ったこともあったというので、さすがというべきです。昭和7年の時点で二階建て洋館、和風二階建て、和風平家が建ち、それぞれが廊下で繋がれていました。さらに数棟の付属家、 温室、それに広い庭園内の要所には四阿が建てられていて、残りの土地には畑と山林もありました。大戦後はいうまでもなく縮小の一途を辿ります。昭和27年に横浜カトリック司教会が神父等の別荘として買い取り、昭和30年(28年説もあり)イエズス孝女会修道院に譲渡されました。元々広かった敷地は切り売りされ、現在は附属幼稚園が併設されて、目の前はその園児用グラウンドです。かつての敷地はほとんどが個人の住宅地となっています。