claviarea 5 コンテンポラリー・ピアニズム/中村和枝リサイタル
あえて特定のテーマを設定せずに、日欧米の現代音楽を網羅する本シリーズ。今回は神戸(兵庫)、葉山(神奈川)、盛岡(岩手)の三カ所にわたって行う。空気も空間も文化も違うこれらの土地に、ピアニストはどのような足跡を残すのか。神戸では地元の作曲家の作品、また葉山と盛岡では田中吉史氏の新作を演奏しながら、あらためて中村の「領域」を問い直す。
5a:神戸公演
神戸会場CREOLEは最近北野に出来た「アコースティック・ライヴ・スペース」。ジャズと現代音楽を中心にライヴが行われている。今回はチャージ料金以外にドリンクを注文して頂くが、「飲みながら聴く」は中村和枝の好むリスニングスタイルでもある。
■演奏:中村和枝(ピアノ)
■企画・制作:claviarea・CREOLE
■協力:宇野文夫
■場所:CREOLE(神戸市中央区山本通2-3-12北野ハンター坂)
■日時:2004年4月3日(土)開演17:00(開場16:00)
■チャージ料金:予約制\2,000
(別途ドリンクをご注文ください。料理メニューはありません)
■プログラム:
カールハインツ・シュトックハウゼン/ピアノ曲V (1954-55)
ピエール・ブレーズ/12のノタシオン (1945/85)
ジョージ・クラム/クリスマスのための小組曲A.D.1979 (1980)
山本裕之/フォールマ (1996)
松平頼暁/GALA (1990)
宇野文夫/ピアノソナタ第3番「魂の孤独-希望」 (2003)
田村文生/波から路へ (1996)
5b:葉山公演(第12回葉山芸術祭参加企画)
クラヴィアーレアの原点ともいえる葉山芸術祭参加企画で、由緒ある古い洋館でのコンサートも今回で3度目である。クラヴィアーレアがコンサートを行うに際して「場」にこだわる姿勢はここから生まれたと言っても過言ではない。毎回若手作曲家に委嘱しているが、今回はこれまでも中村和枝がいくつも演奏を手がけている田中吉史氏に新作を委嘱。
■演奏:中村和枝(ピアノ)
■企画:山本裕之(claviarea)
■制作アシスタント:松澤利親
■場所:旧東伏見宮別邸(イエズス孝女会修道院)神奈川県三浦郡葉山町堀内1968
■日時:2004年5月3日(月・祝)開演17:00(開場16:15)
(16:30より、葉山芸術祭実行委員・朝山正和氏とともに、プログラム内容や 現代音楽に関するプレ・トークを行います/要チケット)
■入場料:\1,500(全自由席・お茶付き)
(建物保護の観点から座席数を限定し、前売と予約の方が優先となります)
■プログラム:
ピエール・ブレーズ/12のノタシオン (1945/85)
ジョージ・クラム/クリスマスのための小組曲A.D.1979 (1980)
マリア・セシリア・ヴィジャヌエヴァ/放浪するタンゴ (2002)
松平頼暁/GALA (1990)
山本裕之/フォールマ (1996)
田中吉史/air varie' (2004/委嘱新作・初演)
(順不同)
5c:盛岡公演
シリーズ最後を飾る盛岡公演は、東北地方での初リサイタルとなる。会場の盛岡劇場は、今でこそ公共のホールとして機能しているが、もともと大正時代に建てられた民間の演劇スペースだったため、今でも建物の前には「盛岡劇場」ののぼりが歌舞伎座のように並んでいる。この地下にあるタウンホールは演劇用フリースペースとして使われることが多いが、リサイタルではこの空間的特長を生かしてピアノの音がダイレクトに伝わる演奏が期待できる。
■演奏:中村和枝(ピアノ)
■企画:claviarea
■場所:盛岡劇場・タウンホール(盛岡市松尾町3-1)
■日時:2004年5月16日(日)開演18:00(開場17:30)
■入場料:\1,500
■プログラム:
ピエール・ブレーズ/12のノタシオン (1945/85)
ジョージ・クラム/クリスマスのための小組曲A.D.1979 (1980)
マリア・セシリア・ヴィジャヌエヴァ/放浪するタンゴ (2002)
松平頼暁/GALA (1990)
山本裕之/フォールマ (1996)
田中吉史/air varie' (2004)
(順不同)