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1.会場に関するインフォメーション

■大阪公演

●アイルモレ・コタ8階・アルンアルン
花外楼という老舗料亭のビルにあるアイルモレ・コタとは、インドネシア語で水辺の美しい街という意味。今回会場として使う8階は、窓の外には淀川が流れ、中之島が眼下に広がるオープンスペースです。

写真でお分かりのようにこの部屋はコンクリート打ちっ放しの壁で、淀川に面した側は一面ガラスになっています。コンサートの時間は大阪の街のきれいな夜景が眼下に広がるでしょう。また入場料に(ドリンク付き)とあるように、本業のレストランの雰囲気を活かしてライヴハウスに似た感覚で聴こう、という趣旨もあり、このあたりは9日の東京公演とは全く違います。また極めつけはクリスタルピアノ!

「KAWAI」のマークが見えます。さすがです。中がスケスケなので、ピアノの「機械」としての側面もリアルに目で楽しむことが出来るでしょう。またS.ジェルヴァゾーニ作品に使われる「ピアノ高次倍音発生装置=P.O.P. System」は、さらにこの透明ピアノの視覚的側面を際立たせるのに充分です。

■東京公演

●同仁キリスト教会
東京公演は一転して宗教スペース、教会の礼拝堂です。

教会自体はアメリカ系プロテスタントの教派に属しています。この場所は時々コンサートで使われていますが、本格的なコンサートホールでもないのでいろいろな意味でアナログです(例えば電気の点灯などは普通のスイッチ)。この質素で厳粛な空間はいろいろな意味で大阪公演とは対極的です。もし大阪公演と二つ聴くことができれば、「場所」がいかに音楽にを左右するかが体験できるかもしれません。

2.P.O.P.システム

今回プログラムに入っている唯一の外国人作曲家、ステファノ・ジェルヴァゾーニStefano Gervasoniはイタリアの中堅にさしかかる世代の中では注目の作曲家の一人といえますが、その作品「脱習慣の試み」ではP.O.P Systemが採用されています。日本初お目見えのこの技術も聴き所の一つといえます。

イタリアの作曲家Mauro Bagellaが開発したP.O.P. Systemは、プリペアド・ピアノの一種です。ただし通常のプリペアドと異なる点は、弦に物を挟み込むのではなく、弦を器具で押さえる点です。押さえるためにピアノの蓋を利用するところがアイデアの面白い点です。このことによって、ドライバーなどを使って直接弦をいじる従来の方法に比べて、プリペアドする時間と労力、そしてピアノ弦への負担が少なくすむようになります。

P.O.P.System(Piano Overtones Production System)はその名の通り、高次倍音を取り出す目的を持っています。一般的なプリペアド・ピアノは音色を変えるために行われ、それに伴って高次倍音が変化しますが、P.O.P.Systemでは「倍音」を前面に押し出している点が若干異なります。