スカイプでリハーサル

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《Beginner's Mind》は今回「ジェスチャー版日本初演」とチラシに書かれていますが、これは実のところ「オリジナル版」です。どういうことかというと、もともと演奏者に対してジェスチャー(作曲者は「アクション」と呼んでいます)の指示がふんだんに盛り込まれているのですが、これまでそれをあまりきちんとできた奏者がいなかったとのこと。この曲はCDも出ていますが、音だけでは当然そんな演出(?)も分かりようはありませんし。

ところがこのアクションの指示がわかりにくい。作品のテーマになっている「禅」とは直接関係ありませんが、中世のヨーロッパで唱えられていた、人間の体液は気質に影響するという「四気質」(ヒンデミットにもこのタイトルの曲がありますが)という概念に、Zimmermannオリジナルの「第五気質」が加えられて、これこれこのように表現せよという指示なのですが、それぞれ短めの、しかも「ロッシーニがウィーンに入る喜び」(!)といったメタファーを伴ったような表現で書かれています。

こりゃわからん! ということで、ベルリンにいる作曲家とスカイプでリハーサルを行いました。「そこはもっと腕を上げて」とか「落ち込んでいくように」とか「体を浮かせて」とか、決してオーバーなアクションではありませんが、表情まで伴ってけっこうな演技力が要求されていました。中村和枝のはからずも新境地に突入せざるを得ないような演奏になりそうです。

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